1コラの子のうたなり讃美なり 2シオンの山はきたの端たかくしてうるはしく喜悦を地にあまねくあたふ ここは大なる王のみやこなり 3そのもろもろの殿のうちに神はおのれをたかき櫓としてあらはしたまへり 4みよ王等はつどひあつまりて偕にすぎゆきぬ 5かれらは都をみてあやしみ且おそれて忽ちのがれされり 6戦慄はかれらにのぞみ その苦痛は子をうまんとする婦のごとし 7なんぢは東風をおこしてタルシシの舟をやぶりたまふ 8曩にわれらが聞しごとく今われらは萬車のヱホバの都われらの神のみやこにて之をみることをえたり 神はこの都をとこしへまで固くしたまはん セラ 9神よ我らはなんぢの宮のうちにて仁慈をおもへり 10神よなんぢの譽はその名のごとく地の極にまでおよべり なんぢの右手はただしきにて充り 11なんぢのもろもろの審判によりてシオンの山はよろこびユダの女輩はたのしむべし 12 13シオンの周圍をありき徧くめぐりてその櫓をかぞへよ その石垣に目をとめよ そのもろもろの殿をみよ なんぢらこれを後代にかたりつたへんが爲なり 14そはこの神はいや遠長にわれらの神にましましてわれらを死るまでみちびきたまはん