1第七款 禍を有せる七の天使 2尚見たるに、火の雑れる玻璃の海の如きものありて、獣と其像と其名の數とに勝ちたる人々、玻璃の海の上に立ち、神の琴を持ちて、 3神の僕たるモイゼの賛美歌、及び羔の賛美歌を謳ひて言ひけるは、全能の神にて在す主よ、大いにして不思議なる哉、主の御業。萬世の王よ、正しくして眞なる哉、主の道。 4主よ、誰か汝を畏れ奉らず御名を崇め奉らざらんや、其は汝のみ聖に在して、汝の審判の明なるにより、萬民來りて御前に禮拝し奉らんとすればなり、と。 ¶ 5第四項 七の器 6七の禍を有せる七の天使、潔くして輝ける亜麻布を纏ひ、胸に金の帯を締めて[聖]殿より出でしが、 7四の動物の一は、世々に限なく活き給ふ神の御怒の満てる七の金の器を、七の天使に與へしかば、 8[聖]殿は神の稜威と其能力とによりて烟を以て充たされ、七の天使の七の禍の終るまで、誰も[聖]殿に入る事能はざりき。 ¶